前回に引き続き、車両整備センターに行く前にしておくと良いセルフチェックリストについてお伝えします。
前回は、エアコンフィルターの交換とエンジンオイルの交換についてでしたが、今回は、サスペンションやバッテリー、ワイパーとウォッシャー液など普段はあまり気に留めないようなところの簡単に行えるちょっとした確認事項についてご紹介します。サスペンションやバッテリー、ワイパーとウォッシャー液などは、調子悪くなったり、不足してくると困るところでもありますので、確認してみてください。
三つ目は、「サスペンションの確認方法」についてです。
サスペンションは、タイヤと車体をつなぐ役割があり、四輪すべてについています。車両の関節、腰と言われることもあり、車体や車に乗っている人に直接衝撃が伝達しないようにする、一種の衝撃吸収装置です。それで、車の走行性能や乗り心地に大きな影響を与える重要な装置とも言えます。
それで、サスペンスの状態は、乗車時に感じられる衝撃の強さである程度知ることができます。いつもより乗り心地が悪くなったように感じたり、ハンドルを回したときの反応が遅い、またはブレーキを踏んだときひどく振動を感じる場合はサスペンションの問題である可能性が高いでしょう。
このような症状が現れる前にサスペンションをチェックしておきたいものです。サスペンションのチェック方法は、簡単です。ボンネットのエッジを体重をかけるように強く押して、車体の揺れを見てみましょう。このとき、車体の揺れが非常に大きいようであれば、サスペンションが機能していない証拠です。
四つ目は、「バッテリーの確認方法」についてです。
バッテリーは、エンジン始動時をはじめ、ブレーキランプなどのランプ類やカーオーディオなどの電装品に電力を供給しています。
自動車のバッテリー確認は、ボンネットを開けてバッテリーの上部にある表示を確認してみてください。簡単にディスプレイの色でバッテリーの状態を把握することができます。
表示窓の色が緑であれば正常、黒であれば、充電が必要な状態、白または灰色である場合は、バッテリを交換しなければなりません。
また、電池外部に液が漏れ出ていたり、周りに白い粉がある場合も、バッテリーに問題があるため、すぐに交換してください。
特に、冬の時期はバッテリーが上がってしまう場合があります。気温が下がると、バッテリーの性能も落ちるからです。3年以上のバッテリーは、寒い時期が来る前にあらかじめ新しい電池に変えておくのも良い方法です。
五つ目は、「ワイパーとウォッシャー液の確認方法」についてです。
ワイパーとウォッシャー液は、雨や雪が降ってきたときや、フロントガラスに異物が付着したとき運転者の視界を確保してくれる大切な装置です。
ワイパーは、材質がラバー製となっており、交換する時期になると使用時に「ピーピー」騒音を出します。水切れも悪く視界も悪くなります。そうした状態になってきたら、ワイパーは交換が必要です。
ウォッシャー液検査は簡単です。ウォッシャー液が一定量を下回るとダッシュボードのパネルにある警告灯が点灯します。しかし、警告灯が点灯していないのにウォッシャー液が噴射されない場合もあります。
こんな時はノズルが詰まっていることがありますので、先の尖ったもので、ノズルを傷つけないようにノズルの穴を掃除してください。
ウォッシャー液には、単に洗浄するだけではなくワイパーによるガラスの傷付きを防止する効果もあり、ウォッシャー液には様々な効果があるので必ず自動車専用のウォッシャー液を使用しましょう。
ウォッシャー液は、車を運転している季節や気候、その土地にもよりますが、だいたいが半年に一回ぐらいを目安に補充するといいでしょう。雨や雪などの日に長時間運転した際は容器を確認してみることをおすすめします。
補足ですが、入っているウインドウォッシャーと違うメーカーのものを補充する際は、一度ウォッシャータンクを空にしてから補充することをおすすめします。撥水タイプと油膜落としタイプなど、性能が違うものを混合すると凝固してダマになり正常に出てこない場合があるので注意が必要です!
希釈水としてミネラルウォーターを入れるのも注意が必要です。ミネラルウォーターは不純物が入っているため、ノズルが詰まる恐れがあります。
前回と今回のブログで、簡単な車両チェックの方法について、お伝えした。ご紹介した方法で、自動車の状態をよく確認するようにしてください。もちろん、定期的に自動車の整備工場などで専門家に点検を受けることも忘れないでください。メンテナンスを正しく行なって自動車を利用することは、安全で快適なドライブに繋がります。