車は、通勤や買い物など日常的に車を運転する人も、たまに旅行などで運転する人にとってもとても便利な乗り物ですが、やはり危険が伴います。今回は、安全に車を運転するためのポイントをご紹介します。
車を安全に運転するための基本となる「安全運転5則」があるのをご存知でしょうか?
まず、「安全運転5則」についてご説明します。
安全運転5則
安全運転5則は、安全に乗るためのベースになるもので、教習所や免許更新時の講習などで目にしたことがある方もいるでしょう。このような5原則です。
1. 安全速度を必ず守る
2. カーブの手前でスピードを落とす
3. 交差点では必ず安全を確かめる
4. 一時停止で横断歩行者の安全を守る
5. 飲酒運転は絶対にしない
以下では、安全運転5則のそれぞれについて見ていきます。
1. 安全速度を必ず守る
「安全速度」とは、なんでしょうか。
ウィキペディアには、下記のように説明されています。
安全速度(あんぜんそくど)とは、車輌、船舶、航空機等の運行にあたり、起こりうる危険に対して、回避行動が取れる時間的に余裕のある速度、ある程度までは安全に対処できるとされる速度である。
車輌の運行に係る安全速度は、主に道路交通法における「安全運転の義務」を促すために用いられる。状況によって変化するため、危険を回避可能な安全に停止できる速度を第一として取扱われ、車両速度の抑制目的で使用される。なお、道路交通法で規定は存在しない。法定速度や規制速度を守ることが安全速度ではなく、それ以下の速度となる。引用元:ウィキペディア
つまり、車が走行する道路状況に合わせ「安全に走行できる速度」で運転できる速度のことです。法定速度や制限速度は、表示式などで表示されていますが「安全速度」は、表示されていません。
雨や霧といった悪天候時、道幅の狭い道路、見通しの悪い道路などは、安全を意識して走行することができます。学生の通学路や、高齢者がよく利用する病院付近での走行時は、速度を落としてより慎重に運転をしましょう。
2. カーブの手前でスピードを落とす
カーブでの事故は、重大事故になりやすいというデータもあるようです。特に急カーブでは、スピードの出し過ぎで曲がり切れないというのも事故の原因の一つです。カーブの途中でのブレーキも危険なので、きちんとカーブの手前でアクセルを離すかブレーキを踏んで減速します。また、下り坂のカーブでは特にしっかりスピードを落とすことや、前に車がある場合には車間距離を確保して、前の車の原則にも対応できるようにもしておきます。
3. 交差点では必ず安全を確かめる
交差点では、停止線できちんと止まって安全を確かめます。一旦停止の表示や標識のない交差点は見通しが悪いことも多いので、表示がなくても安全を確かめ、徐行して通過します。交差点を、右折する場合には対向車や横断歩道を歩いている人がいないか確かめ、左折の場合は自転車やバイクが来ていないかを確認します。対向車が止まってくれるだろうとか、バイクは来ていないはずというような憶測はせず、必ず確認します。
4. 一時停止で横断歩行者の安全を守る
信号機のない横断歩道でも、歩行者や自転車が渡ろうとしている場合には、必ず一時停止しなければなりません。また、横断歩道の近くに歩行者などがいる時には、いつでも止まれるようにな速度で徐行する必要があります。あいまいに記憶している方もいるかもしれませんが、これは道路交通法にも明記されているルールです。横断歩道のないところでも、歩行者などが道路を渡ろうとしている時は、一時停止や徐行をして歩行者の安全を守るようにします。
5. 飲酒運転は絶対にしない
飲酒運転は重大な事故につながりかねず、厳しい罰則があります。飲酒運転には、呼気(吐き出す息のこと)1リットル中のアルコール濃度が0.15mg以上検出された状態の「酒気帯び運転」と、まっすぐに歩けない、受け答えがおかしいなど客観的に見て酔っている状態の「酒酔い運転」があります。アルコール検知器によって基準値を超えるアルコールが検出されると、たとえ自分ではもうだいぶ時間が経っていると思い、運転や警官とのやり取りに問題がなかったとしても「酒気帯び運転」として罰則が適用されます。たとえ呼気中のアルコール濃度が基準値未満だったとしても、お酒に弱くて警官とのやり取りがうまくできなかったりまっすぐ歩けないなどの症状があると、「酒酔い運転」として罰則を受ける可能性があります。飲酒運転の恐れがある人に、酒類を提供した店や人、飲酒運転と知っていて車に同乗した人も罪に問われます。「飲んだら乗らない」を運転者も周りの人も銘記する必要があります。
安全運転のための、安全運転5則。どれも日頃の運転に関係するものばかりではないでしょうか。きちんと注意して守ことで、自分と周りの人の安全を確保したいですね。