車は、日常生活や旅行などの移動手段だけではなく、ドライビングを楽しむこともあります。ドライビングを趣味の一つとして、車のレースに出ておられる方もいるかもしれません。
数年前、WEB限定ムービーでも話題になったドリフト走行について、ご紹介したいと思います。
マリオカートをご存知ですか。マリオがドライブでカーブするときに車の後ろを大きく振って急カーブします。すると、車のタイヤから煙を出しますが、ドリフト走行とはそのような走り方のことです。自動車やバイクを走行させるテクニックで、タイヤを横滑りさせながらカーブを走らせたりすることです。レーシングドライバーなどが良くするテクニックですから、高度な運転技術が必要になります。しかし、その反面、このドリフト走行は、車を自分の思い通りに、コントロールする楽しさがあります。
ドリフト走行には、どのような車が適しているのでしょうか。車の駆動方式には、5つの分類に分けられることを以前のブログでご紹介しました。ドリフト走行に適している駆動は、車後輪駆動と呼ばれるFR(フロントエンジン・リアドライブ)です。FRの構図は、前方にエンジンが載っていて後輪のタイヤが回されるので、スポーツカーなどに採用されています。また、構造上大きなエンジンが積めるのでパワーがあり、加速性に優れています。
ドリフト走行をするときの車の動きを少し考えてみましょう。
カーブを曲がるときに、後ろのタイヤが空転することで後ろのタイヤが横滑りします。そのとき、車の後部はコーナーの外側に行こうとすることでドリフト走行になります。ですから、後輪を滑らして走るドリフトには、前輪に比べて後輪への荷重が少ないFRが適しています。
ドリフト走行といっても、ドリフト走行のテクニックは1つではなくいくつかの方法があります。どのような方法があるのでしょうか。
・パワースライドとは
簡単に言うと、車を走行させてアクセルを思いっきり踏み込んで、タイヤを空転させて滑らせるテクニックのことです。
急なコーナーを曲がるときは、遠心力が大きくかかります。その際にアクセルを踏み込みすぎてしまうと荷重に負けて車が滑るスリップ状態になることがありますが、この状態を意図的に作り出し、コントロールしながら、車を滑らせるのがパワースライドと言われるドリフト走行です。
・ブレーキングドリフトとは
ブレーキングドリフトは、「パーキングブレーキ・駐車ブレーキ・ハンドブレーキ」とも呼ばれる、「サイドブレーキ」を使うテクニックです。
車には、タイヤの数だけブレーキがありますが、乗用車のサイドブレーキは、4輪タイヤの後部タイヤ2輪のみを止める装置で、通常、駐車するときなどに、かけるブレーキになります。
走行中の車にサイドブレーキをかけると、強性的に後輪のタイヤがロック状態になります。意図的に、ロック状態をつくり、後輪のタイヤを滑らすテクニックで、車の方向を180度転換させるときなどに使われるドリフト方法です。
・慣性ドリフト
車のスピードを出した状態(アクセルを踏んだ状態)でコーナーに突入しカーブを曲がろうとすると、タイヤのグリップのかかる力が限界を超えるのでリアタイヤが自然と滑ります。この現象を利用するテクニックです。
車の前輪はコーナーに沿って曲がろうとするのに対して、後輪がコーナーに沿って曲がるのではなく前進しようとし、前輪より後輪の力が大きくなるとバランスを崩して横滑ります。慣性ドリフトは、この慣性の法則を走行中に意図的につくり、スピードと慣性をコントロールするドリフト走行です。
ここまでドリフト走行の基本を少しご紹介しましたが、ドリフト走行には高いテクニックが必要となります。天気や車の調子なども影響を受けるドリフト走行を安定してかっこよく決めるには、十分な練習が必要です。また、練習するためには、サーキット走行やドリフト走行に適した車が必要になります。
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